サパは、中国との国境近くの小さな村です。
棚田が広がる見事な田園風景は圧巻ながら、行きかう人々や子供たちの笑顔が、昔の日本はこうだったのかなー、と懐かしさがこみ上げる不思議な場所。
標高が高いため、夏は涼しく、冬は寒くなります。ザオ族やモン族などの少数民族の村をぜひ訪れてみてください。
目を引くのは、道路から見える谷底にある川の流れ、白水川が水田を駆け巡り、緑豊かな山々が遠くまで広がっていることです。
この地域で最も高い山であるファンシーパン山は、町の上から尾根線が広がり、頂上がそびえ立っています。
ベトナムの北部ラオカイ省の高原にある観光都市サパは、19世紀までその存在を知られていませんでした。
その理由は、ベトナムはもちろん、インドシナ半島でも最も高いファンシーパン山(標高3,143m)の影に隠れていたからです。
かつてはサパから3~4日かけたトレッキングツアーでなければ行くことができなかったファンシーパン山でしたが、2016年にケーブル(ロープウェイ)が完成してからは日帰りで楽しめるようになります。